■ 成形品の油汚れはなぜ起きるのか
ダイカスト金型や射出成形金型では、成形品に油汚れが付着するトラブルが発生することがあります。
・製品表面のベタつき
・油染みのような外観不良
・後工程での不具合(塗装・接着)
こうした問題は、単なる汚れではなく金型内の潤滑剤(グリス)が原因であるケースが多く見られます。
👉成形品の汚染は単独の問題ではなく、金型全体の潤滑トラブルの一部として発生するケースもあります。
▶ 金型トラブルの原因とは?グリスのにじみ・汚れ・焼き付きを防ぐ潤滑対策
■ 汚染の主な原因① グリスのにじみ(油分分離)
金型は高温環境で使用されるため、グリスの基油が分離し、表面ににじみ出ることがあります。
この現象は
・油分分離(ブリード)
と呼ばれます。
👉この油分分離は、高温環境下で多く発生する現象です。
なぜ高温でグリスが流れるのかはこちら
■ なぜ起きるのか
・温度がグリスの耐熱を超えている
・基油が低粘度で流れやすい
・長時間使用による劣化
■ 結果
にじみ出た油分が成形品表面に転写される。 これが「油汚れ」の正体です
■ 汚染の主な原因② 塗布量の過多
グリスを多く塗れば良いわけではありません。
過剰塗布により
・余分なグリスが流れ出る
・動作時に飛散する
成形品へ付着する原因になります
■ 汚染の主な原因③ 塗布位置のズレ
・必要のない場所への塗布
・成形品に近い部分への塗布
これによりグリスが直接製品に接触してしまいます。
■ 汚染の主な原因④ グリスの種類ミスマッチ
一般グリスでは
・にじみやすい
・揮発しやすい
・高温で流れる
といった特性により、金型用途では汚染の原因になりやすいです。
■ 成形品汚染が引き起こす問題
・外観不良(クレーム)
・塗装不良
・接着不良
・洗浄工程の増加
品質だけでなくコストにも影響します
対策① にじみにくいグリスの選定
汚染対策として重要なのは低ブリードタイプのグリス選定です。
特に有効なのが
・低蒸発
・にじみにくい
・高温安定性が高い
といった特性を持つグリスです。
🔵 こうしたにじみや汚染を防ぐには、低ブリード性のグリス選定が重要になります。
▶金型万能フッ素グリス M-M-MLPT
対策② 塗布量の適正化
・必要最小限にする
・薄く均一に塗布する
「多すぎない」が重要です
対策③ 塗布位置の見直し
・成形品に近い部分は避ける
・動作部のみに限定する
汚染リスクを減らせます
対策④ 定期的な清掃と再塗布
・劣化グリスの除去
・定期メンテナンス
汚染の蓄積を防ぐ
■ 金型専用グリスの重要性
金型では
・高温
・精密動作
・汚染NG
という条件があるため、専用グリスの使用が重要です。
👉金型専用グリスはこちら
▶金型専用グリス一覧
■ まとめ
成形品の油汚れはグリスのにじみや使い方が原因で発生します。
特に重要なのは
・グリスの選定
・塗布量
・塗布位置
これらを見直すことで、多くの汚染トラブルは改善可能です。
「汚れは仕方ない」ではなく 防げるトラブルとして対策することが重要です。
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