バイク整備で起こるネジトラブル
バイク整備では、ボルトやネジに関するトラブルが意外と多く発生します。
例えば次のようなケースです。
・ネジ穴がなめてしまう
・ボルトが固着して外れない
・ネジ山が破損する
・ボルトが折れてしまう
特にエンジン周辺やマフラー周辺など、高温になる部分では
ネジトラブルが発生しやすくなります。
こうしたトラブルの多くは、実はある原因によって起こります。
それが 焼き付き(かじり) です。
🔵焼き付き防止グリス

ネジトラブルの原因「焼き付き」
焼き付きとは、金属同士が高温や摩擦によって強く密着してしまう現象です。
特にバイクでは
・マフラー
・エンジン周辺
・排気系ボルト
などで発生しやすくなります。
焼き付きが起こると
・ボルトが外れない
・ネジ山が削れる
・ネジ穴がなめる
といったトラブルにつながります。
焼き付きの仕組みや対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 バイク整備で焼き付き防止グリスの必要性
▶バイク整備で焼き付き防止グリスは必要?ボルト固着を防ぐ方法
なめたネジ穴の補修に使えるリペアスティック
ネジ穴がなめてしまった場合、部品交換が必要になることもあります。
しかし場合によっては、**金属補修材(リペアスティック)**を
使用して補修できることがあります。
リペアスティックはパテ状の金属補修材で、
金属表面の欠損やネジ穴の補修に使用されます。
一般的な補修手順は次の通りです。
1 ネジ穴周辺の油分や汚れを除去
2 リペアスティックを練ってネジ穴に充填
3 硬化させる
4 ドリルで下穴加工
5 タップでネジ山を再加工
この方法により、なめてしまったネジ穴を再生できる場合があります。

フレームに溶接されたボルトのネジ山補修
バイクでは、フレームに溶接されたスタッドボルトが使用されていることがあります。
例えば
・リアサスペンション固定ボルト
・マフラーステー
・ステップ固定部
などです。
このようなボルトはフレームと一体になっているため、
ボルト自体を交換することができない場合があります。
そのためネジ山がなめてしまうと、修理が非常に難しくなります。
ネジ山の損傷が軽度であれば
・ダイスでネジ山修正
・金属補修材によるネジ山補強
といった方法で応急的に補修できる場合があります。
リペアスティックを使用してネジ山部分を補強し、
硬化後にダイスで整形することで、ナットが通る状態まで回復できる場合があります。

リペアスティックの種類
エムアンドエムでは、用途に応じて使用できる金属補修材を取り扱っています。
🔵 リペアスティック アルミ用
アルミニウム部品の補修に適した金属補修材です。
耐熱温度120℃で、アルミ部品の補修や補強に使用できます。
主な用途
・アルミ部品の補修
・クランクケース補修
・ネジ穴補修
・アルミパーツ(ブレーキレバー)の欠損補修

🔵 リペアスティック チタニウム金属用
耐熱260℃の高耐熱金属補修材です。
高温環境で使用される金属部品の補修に適しています。
主な用途
・マフラー周辺補修
・エンジン周辺補修
・高温部品の補修
・ネジ穴補修

ネジトラブルを防ぐには「焼き付き防止」が重要
ネジ穴トラブルの多くは、焼き付きが原因で発生します。
特にバイクでは
・マフラー周辺
・エンジン周辺
・排気系ボルト
などで焼き付きが起こりやすくなります。
そのため整備時には、**アンチシーズグリス(焼き付き防止グリス)**を
使用することが重要です。
👉 アンチシーズグリスとは?焼き付き防止の仕組みを解説
適切な焼き付き防止を行うことで
・ボルト固着防止
・ネジ山保護
・整備性向上
につながります。
まとめ
バイク整備で起こる
・折れたボルト
・なめたネジ穴
といったトラブルは、高温環境で発生する焼き付きが原因になることがあります。
そのため整備時には
焼き付き防止グリス(アンチシーズグリス)
を使用し、ネジトラブルを防止することが重要です。
万が一ネジ穴が損傷してしまった場合は、
金属補修材を使用することで補修できる場合があります。

