フッ素グリスとは
フッ素グリスとは、主成分に PFPE(パーフルオロポリエーテル)
を使用し、増ちょう剤として PTFE(フッ素樹脂) を配合した高機能潤滑剤です。
一般的な鉱物油系グリスや合成油系グリスと比較して、以下の点で大きな違いがあります。
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・極めて高い耐熱性
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・優れた耐薬品性
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・ガソリン・溶剤に溶けない
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・ゴム・樹脂への影響が少ない
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・酸化しにくく長寿命
過酷な環境下で安定した潤滑性能を維持できることが最大の特長です。
フッ素グリスはガソリンに溶ける?
PFPE系フッ素グリスは、ガソリンや軽油などの炭化水素系燃料に溶解しません。
そのため、
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・キャブレター外部の可動部
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・燃料周辺機構の摺動部
-
・耐薬品性が求められる部位
などで使用されることがあります。
ただし重要なのは「溶けない=どこでも使用可能」ではないという点です。
ジェット類やニードルバルブなど、燃料を制御する内部部品への使用は推奨されません。
溶解しなくても異物となり、燃調不良の原因となる可能性があります。
フッ素グリスのメリット・デメリットについてはこちら
▶フッ素グリスのデメリットとは?メリットと注意点をわかりやすく解説
フッ素グリスが適している用途
■ 金型スライド・高温用途向け
【M-HPT フッ素グリス】
高温金型スライド部やエジェクタピンなど、
連続高温環境での潤滑を想定したフッ素系グリスです。
特長
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・使用温度範囲:-40℃~+240℃
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・低蒸発・低アウトガス
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・長期安定潤滑
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・耐薬品・耐溶剤性に優れる
高温環境下での油分劣化や蒸発を抑え、
潤滑持続性を重視する用途に適しています。
▶高温フッ素グリース M-HPT|‐40℃~+240℃・耐高温・低蒸発
■ 精密小径部品向けフッ素グリス
【M-MLPT フッ素グリス】
金型用途で最も汎用性が高いフッ素グリスです。
エジェクタピン、スライドコア、ガイドピンなど、
幅広い金型可動部に対応します。
特長
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・高耐熱性(高温成形環境対応)
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・適度な粘度で摺動抵抗を抑制
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・低蒸発・長期安定
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・金型部品への影響が少ない
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・多用途に対応可能なバランス設計
「高温」「耐薬品」「摺動性」のバランス型で、
迷った場合はまずこのグレードが基準になります。
実際の金型現場では、
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・ダイカスト金型
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・射出成形金型
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・精密部品金型
などで使用実績があります。
金型用途でフッ素グリスを検討されている場合は、
M-MLPTを中心にご提案しております。
▶金型万能フッ素グリース M-MLPT|高耐熱の多用途潤滑剤
■ 耐薬品環境向けフッ素グリス
【M-PPT フッ素グリス】
強い薬品雰囲気下や溶剤接触環境に対応するタイプです。
特徴
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・使用温度範囲:-25℃~+280℃
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・高耐薬品性
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・高温安定性
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・精密機器・化学機器向け
薬品雰囲気下での潤滑が必要な装置に適しています。
▶精密機器用フッ素グリース M-PPT|耐熱-25℃~+280℃
■ 汎用フッ素グリス
【M-ⅯPT フッ素グリス】
PTFE配合のフッ素系グリスで、
幅広い用途に対応する標準タイプです。
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・使用温度範囲:-40℃~+230℃
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・耐熱・耐薬品
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・汎用設備向け
コストと性能のバランスを重視する用途に適しています。
▶多目的フッ素グリース M-MPT|-40℃~+230℃・PTFE配合
使用時の注意点
フッ素グリスは万能ではありません。
以下のような箇所では注意が必要です。
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・燃料制御内部
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・超低トルク作動部
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・大量塗布が必要な潤滑部位
用途に応じた適正量・適正箇所への使用が重要です。

他のグリスとの違い
| 項目 | 一般グリス | フッ素グリス |
|---|---|---|
| 耐熱性 | 中 | 非常に高い |
| 耐薬品性 | 低~中 | 非常に高い |
| ガソリン耐性 | 影響を受ける | 溶けない |
| 価格 | 安価 | 高価 |
フッ素グリスは「価格重視」ではなく「性能重視」の潤滑剤です。
使用用途に迷われた場合はご相談ください
フッ素グリスは用途により最適グレードが異なります。
実際の使用環境をお知らせいただければ、
適切な製品をご提案いたします。
少量サンプルのご提供も可能です。
お気軽にお問い合わせください。
「机上検討より、まず現場で確認したい」
そんな方向けに PTFE系フッ素グリースの無料サンプル を用意しました。
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