ドローンの可動部にはどんなグリスが最適?

ドローンはモーターやバッテリーだけでなく、細かな可動部の状態も安定飛行に関わります。
たとえば、
・折りたたみアームのヒンジ
・樹脂ギア
・小型ベアリング
・ジンバル周辺の可動部
・カメラ固定部
などは、動きが悪くなると異音や摩耗、動作不良につながる場合があります。
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▶ドローンメンテナンスに使うグリスとは?接点・可動部・放熱の用途別に解説 –
ドローン可動部で起きやすいトラブル
ドローンの可動部では、
・動きが重くなる
・ギアが摩耗する
・ヒンジ部がきしむ
・ホコリを巻き込む
・グリスがにじんで汚れる
といったトラブルが起こることがあります。
特にドローンは樹脂部品が多いため、一般的な機械用グリスをそのまま使うのではなく、樹脂への影響が少なく、低摩擦でにじみにくいグリスを選ぶことが重要です。
フッ素グリスが向いている理由
フッ素グリスは、低摩擦性・耐熱性・耐薬品性に優れた高機能グリスです。
ドローンの可動部では、
・軽い動きを妨げにくい
・樹脂部品まわりに使いやすい
・にじみにくく汚れにくい
・長期間安定しやすい
といった理由から、樹脂ギアや小型可動部の潤滑に適しています。
樹脂ギア・ヒンジには M-MPT
折りたたみアームのヒンジや樹脂ギアなど、軽負荷の可動部には、多目的フッ素グリス M-MPTが候補になります。
M-MPTは特殊合成油にPTFEを配合した多目的タイプのフッ素グリスです。
樹脂ギア、小型部品、ヒンジ部、ラジコンや模型の可動部など、幅広い用途に使いやすいグリスです。
精密可動部には M-PPT
ジンバル周辺や小型部品など、より軽い動きが求められる場所には、精密フッ素グリス M-PPTが候補になります。
低摩擦性や長期安定性を重視したい精密部品まわりに適しています。
塗りすぎには注意
ドローンの可動部では、グリスの塗りすぎは逆効果です。 塗りすぎると、
・ホコリを巻き込む
・動きが重くなる
・周囲ににじむ
・部品が汚れる
原因になります。 基本は、汚れを落としてからごく少量を薄く塗ることです。
👉グリスの適正量とは?
▶グリスの塗りすぎはNG?適正量と失敗例 –
電気接点には別のグリスを使う
XT60コネクタやバッテリー端子などの電気接点には、可動部用のフッ素グリスではなく、接点用グリスを使い分けます。
👉バッテリ周りの用途を確認するにはこちら
▶XT60コネクタの接触不良を防ぐには?接点グリスと導電性グリスの使い分けを解説 –
・可動部の潤滑 → フッ素グリス
・コネクタの酸化防止、防湿、防錆 → 接点グリス M-CPG
・通電安定、接触抵抗低減 → 導電性グリス M-ELC
用途によって使うグリスを分けることが大切です。
まとめ
ドローンの可動部には、低摩擦で樹脂部品に使いやすく、にじみにくいグリスが適しています。
樹脂ギアやヒンジには M-MPT、精密可動部には M-PPT、バッテリー端子やXT60コネクタには M-CPG というように、場所ごとに使い分けることで、摩耗や接触不良の予防につながります。
ドローンメンテナンスでは、 「どこに塗るか」 「何のために塗るか」 を分けて考えることが重要です。
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