ノンシリコングリスとは?シリコンを避けたい用途と選び方を解説
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グリスを選ぶときに、意外と見落とされやすいのが「シリコンの有無」です。
シリコングリスは、耐水性や耐熱性に優れ、ゴム・樹脂まわりで使いやすい便利なグリスです。
一方で、用途によってはシリコン成分を避けた方がよい場合があります。
そのような場面で選ばれるのが、ノンシリコングリスです。
ノンシリコングリスとは?
ノンシリコングリスとは、シリコンオイルやシリコン成分を使用しないグリスのことです。
「シリコンフリーグリス」「シリコンを含まないグリス」と呼ばれることもあります。
シリコンは、防水性や耐熱性に優れる反面、塗装・接着・電気接点・精密機器まわりでは注意が必要になることがあります。
そのため、現場によっては最初からノンシリコンタイプを指定されるケースもあります。
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なぜシリコンを避ける必要があるのか
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シリコンは非常に安定した成分ですが、用途によってはトラブルの原因になることがあります。
代表的な例が次のような場面です。
・塗装前の部品
・接着や印刷を行う部品
・電気接点まわり
・精密機器
・半導体、電子部品周辺
・後工程で表面処理を行う製品
シリコン成分が表面に残ると、塗装のはじき、接着不良、印刷不良などにつながる場合があります。
また、電気接点まわりでは、シリコン成分の影響によって接触不良を嫌う現場もあります。
ノンシリコングリスが向いている用途
ノンシリコングリスは、次のような用途で検討されます。
✓塗装・接着前の部品
塗装や接着を行う部品では、表面に油分やシリコン成分が残ると不良の原因になることがあります。
そのため、シリコンを避けたい工程では、ノンシリコンタイプのグリスが選ばれることがあります。
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✓電気接点・端子まわり
コネクタ、端子、スイッチ、リレーなどの電気接点まわりでは、接触不良や絶縁膜の発生を嫌う場合があります。
接点保護を目的にする場合は、用途に応じて接点グリスや導電性グリスを使い分けることが重要です。
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✓精密機器・電子部品周辺
精密機器や電子部品の周辺では、グリスの飛散、にじみ、成分移行を嫌うことがあります。
このような場所では、ノンシリコンで低ブリード性のグリスを選ぶことが重要です。
ノンシリコングリスを選ぶときのポイント
ノンシリコンであれば、どれでも同じというわけではありません。
選定では、次のポイントを確認することが大切です。
・使用温度範囲
・樹脂やゴムへの影響
・にじみにくさ
・低摩擦性
・耐水性
・耐薬品性
電気接点に使うのか、可動部に使うのか 特に重要なのは、使用目的を分けることです。
可動部の潤滑に使うのか、接点の保護に使うのか、通電安定を目的にするのかで、選ぶグリスは変わります。
用途別の選び方
✓樹脂ギア・小型可動部には多目的フッ素グリス
樹脂ギア、ヒンジ、小型モーターまわり、ラジコンギアなどには、低摩擦で樹脂部品に使いやすいグリスが向いています。
このような用途では、多目的フッ素グリス M-MPTが候補になります。
M-MPTは、特殊合成油にPTFEを配合した多目的タイプのフッ素グリスです。
樹脂部品や軽負荷摺動部など、幅広い用途で使いやすいグリスです。
🔵多目的フッ素グリス M-MPTはこちら
✓精密機器・高温エンプラ部品には精密フッ素グリス
精密機器や高温エンプラ部品まわりでは、低摩擦性、耐熱性、耐薬品性、長期安定性が重要になります。
このような用途では、精密フッ素グリス M-PPTが候補になります。
精密部品や小型可動部など、グリスの抵抗やにじみを抑えたい箇所に適しています。
🔵精密フッ素グリス M-PPTはこちら
✓通電安定を重視する場合は導電性グリス
通電安定や接触抵抗の低減を目的とする場合は、導電性グリス M-ELCが候補になります。
M-ELCは、カーボン粉を配合したノンシリコンタイプの導電性グリスです。
シリコンを使用していないため、電気接点まわりで懸念される白化や絶縁膜の発生を避けたい用途に適しています。
端子、電極、アース部など、通電を安定させたい金属接点に使用できます。
ただし、導電性があるため、端子間が近い場所では塗りすぎや回り込みに注意してください。
🔵 導電性グリス M-ELCはこちら
シリコングリスとノンシリコングリスの違い
シリコングリスは、防水性やゴム・樹脂へのやさしさに優れたグリスです。
一方、ノンシリコングリスは、シリコンを避けたい工程や部品まわりで選ばれます。
簡単に分けると、
・防水、ゴム保護を重視する → シリコングリス
・塗装、接着、接点、精密機器まわりでシリコンを避けたい → ノンシリコングリス
という考え方です。 どちらが優れているというより、使用する場所と目的に合わせて使い分けることが重要です。
よくある失敗
ノンシリコングリスを選ぶときに、次のような失敗が起こることがあります。
・シリコンなしだけで判断する
・用途を考えず同じグリスを使う
・接点用と可動部用を混同する
・導電性グリスを塗りすぎる
・樹脂やゴムへの影響を確認しない
・古いグリスを除去せず重ね塗りする
ノンシリコンであっても、用途に合っていなければトラブルにつながることがあります。
まとめ
ノンシリコングリスは、シリコン成分を避けたい現場で使われるグリスです。
特に、
・塗装
・接着
・印刷
・電気接点
・精密機器
・樹脂部品まわり
では、シリコンの有無が重要になることがあります。
ただし、ノンシリコンであれば何でもよいわけではありません。
可動部の潤滑にはフッ素グリス、接点保護には接点グリス、通電安定には導電性グリスというように、用途ごとに使い分けることが大切です。
使用場所や目的に合わせて、適切なグリスを選定しましょう。
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