「シリコングリスって普通のグリスと何が違うの?」

機械や電気部品、Oリングなどでよく使われるシリコングリスですが、実際には用途に合った使い方をしないと、本来の性能を十分に発揮できません。
この記事では、シリコングリスの特徴やメリット・デメリット、使用に適した場所について分かりやすく解説します。
シリコングリスとは?
シリコングリスとは、シリコーンオイルを基油とした潤滑剤です。
耐熱性・耐寒性・耐水性・電気絶縁性に優れ、ゴムや樹脂への影響が少ないことから、幅広い分野で使用されています。
特に、
・Oリング
・パッキン
・樹脂部品
・電気絶縁が必要な箇所
などで多く採用されています。
🔵Oリングパッキン専用グリスはこちら
▶Oリング・パッキングリース MK-OPA|耐熱200℃シリコン系
シリコングリスのメリット
① ゴム・樹脂にやさしい
多くのゴムやプラスチックとの相性が良く、膨潤や劣化を起こしにくいのが特徴です。
そのため、Oリングやパッキンの組み付け・保護にもよく使用されます。
② 耐熱・耐寒性に優れる
一般的なグリスでは性能が低下しやすい温度環境でも、比較的安定した潤滑性能を維持できます。
③ 耐水性が高い
水に流されにくく、防湿性にも優れているため、水回りや屋外設備でも使用されています。
④ 電気絶縁性がある
シリコングリスは電気を通しにくいため、絶縁性が求められる電気部品やコネクタの保護にも利用されています。
🔵絶縁性のある電気接点グリスはこちら
▶M-CPG 接点グリス|接点不良・腐食・湿気対策用グリス – ㈱エムアンドエム
シリコングリスのデメリット
① 塗装工程では注意が必要
シリコーン成分は塗装面に付着すると、塗料をはじく「はじき(フィッシュアイ)」の原因になることがあります。
そのため、自動車部品や塗装工程を含む製造ラインでは、ノンシリコングリスが指定されるケースも少なくありません。
🔵塗装工程がある設備では、ノンシリコンタイプのフッ素配合グリスもご検討ください。
▶多目的フッ素配合グリース M-MPT|-40℃~+230℃・PTFE配合
② 高荷重用途には向かない場合がある
シリコングリスは潤滑性に優れていますが、高荷重や強い衝撃が加わる摺動部では、極圧性能を重視したグリスの方が適している場合があります。
③ 用途によっては他のグリスが適している
使用環境によっては、
- 高温環境
- 精密部品
- 高荷重部
- 耐薬品性が必要な場所
では、フッ素グリスなど別のグリスが適していることもあります。
シリコングリスはどんな場所で使われる?
代表的な用途は次のとおりです。
- Oリング・パッキン
- 樹脂部品
- バルブ
- 水栓部品
- 電気絶縁部
- 防水シール部
- 一般機械の軽荷重摺動部
👉用途に応じて適切な種類を選ぶことが重要です。
▶最適なグリースの選び方|金型用途別グリース選定ガイド
シリコングリスとフッ素グリスの違い
よく比較されるのがフッ素グリスです。
フッ素グリスは、
- 高温環境
- 耐薬品性
- 低蒸発
- 低ブリード
- ノンシリコン
といった特徴を持ち、金型や精密機器など過酷な条件でも使用されています。
一方、シリコングリスはゴムや樹脂との相性や防水性、絶縁性に優れており、それぞれ得意な用途が異なります。
👉 関連記事
▶フッ素グリスとシリコングリスの違いを解説|用途・特徴・使い分け
まとめ
シリコングリスは、
・ゴム・樹脂にやさしい
・耐熱・耐寒性が高い
・耐水性・絶縁性に優れる
というメリットがあります。
一方で、
・塗装工程では注意が必要
・高荷重用途には向かない場合がある
・用途によってはフッ素グリスなどが適している
というデメリットもあります。
重要なのは、「どのグリスが優れているか」ではなく、用途に合ったグリスを選ぶことです。
📩 お問い合わせ・資料請求
製品選定や用途に応じたご提案は、経験豊富なスタッフにお任せください。サンプルのご請求・技術相談・お見積り依頼などもお気軽にどうぞ。
型番が分からない場合や選定のご相談など、LINEからお気軽にお問い合わせいただけます。写真を送っていただければ、適合確認やトラブルのご相談にも対応可能です。
