最適なグリースの選び方|金型用グリース、グリース種類別選定ガイド

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金型で使用されるグリス種類別と特徴

金型グリスの種類と特徴を比較解説したイメージ画像。リチウム系・フッ素グリス・モリブデングリス・高温焼付き防止グリス・シリコングリスの違いと用途を紹介。

金型の動作不良や焼き付き対策で欠かせないのが「金型グリス」です。

しかし実際には、

・種類が多すぎて違いが分からない
・高温用とフッ素系の違いが曖昧
・とりあえず汎用グリスを使っている

というケースも少なくありません。

特に金型では、

・高温
・繰返し摺動
・微小クリアランス
・樹脂・異物混入

など、一般機械より厳しい条件になるため、
用途に合わないグリスを使用するとトラブルにつながります。

この記事では、
金型グリスの種類と特徴、
選定ポイントをわかりやすく解説します。

 

👉ダイカスト金型の焼き付きでお困りの方はこちら
▶ダイカスト金型でゴールデングリスが選ばれる理由|

 


■ 金型グリスとは?

金型グリスとは、
金型部品の潤滑・焼き付き防止・摩耗低減を目的に使用されるノンシリコングリースが好まれます。

主な使用箇所

・スライドコア
・エジェクタピン
・ガイドピン
・摺動部
・高温可動部

など。

特に射出成形・ダイカスト・プレス金型では、高温環境でも安定した潤滑性能が求められます。

また、ノンシリコンタイプであれば塗装不良や成形品への影響を抑えやすく、塗装工程を含む金型メンテナンスにも適しています。

 

👉金型用途別はこちら
▶最適なグリースの選び方|用途別グリース選定ガイド

 


■ グリスの主な種類

■ ① リチウム系グリス

最も一般的なグリス。

特徴

✔ コストが安い
✔ 汎用性が高い
✔ 入手しやすい

ただし、

・高温で流れやすい
・油分分離しやすい
・長期高温には弱い

という特徴があります。

一般設備では使いやすいですが、
高温金型では性能不足になる場合があります。

 

🔵耐熱180℃・リチウム系潤滑剤はこちら
▶一般金型用グリース MK-DEM

 


■ ② フッ素グリス

金型業界でも人気が高い高性能グリス。

特徴

✔ 高温安定性
✔ 低ブリード(にじみにくい)
✔ 耐薬品性
✔ 低摩擦

特に、

・精密小径ピン
・樹脂汚染対策
・高温スライド部

で使用されることが多くなります。

 

🔵にじみ対策フッ素グリスはこちら
▶金型万能フッ素グリース M-MLPT|高耐熱の多用途潤滑剤

 

👉フッ素グリスの多様性
▶PEEK・PPSに普通のグリスは使える?高温樹脂に適した潤滑剤の選び方

 


■ ③ モリブデングリス

二硫化モリブデンを配合した高荷重向けグリス。

特徴

✔ 耐荷重性が高い
✔ 金属接触に強い
✔ 初期なじみに最良

 

高荷重部では有効ですが、

・黒色汚染
・精密部品には不向き

な場合もあります。

 

🔵モリブデングリスはこちら
2硫化モリブデングリース M-MOD|高耐摩耗性の潤滑剤

 

■ ④シリコングリス

シリコングリスとは、
精密部品や樹脂・ゴムまわりで使用される潤滑グリスです。

特徴

✔ ゴム・樹脂にやさしい
✔ 低温〜高温まで安定した潤滑性能
✔ にじみにくい
✔ 防水性・電気絶縁性に優れる

特にOリング・パッキン・ガスケットなどのゴム部品では、潤滑性を高めながら摩耗や劣化を抑え、シール性能の維持に役立ちます。

一方で、シリコン成分は塗装不良(はじき・魚眼現象)の原因となる場合があるため、塗装工程のある製品や金型では使用を避け、ノンシリコングリスが選ばれることが一般的です。

 

🔵 Oリング・樹脂部品向けはこちら
▶ シリコングリス|Oリング・パッキン潤滑用グリース

 


⑤特殊合成油+フッ素配合グリス

特殊合成油をベースに、**PTFE(フッ素樹脂)**を配合した高性能グリスです。

特徴

✔ ノンシリコンで塗装工程にも使用しやすい
✔ ゴム・樹脂への影響が少ない
✔ 低温から高温まで安定した潤滑性能を発揮
✔ にじみにくく、長期間潤滑性能を維持
✔ 耐水性・耐薬品性・耐酸化性に優れる

一般的な鉱物油グリスに比べて、蒸発や酸化による劣化が少なく、高温環境や精密部品の潤滑に適しています。

そのため、

・Oリング・パッキン

・樹脂ギア

・金型の可動部

・小型機械・電子機器

など、長寿命と安定した潤滑性能が求められる用途で幅広く使用されています。

特に金型では、ノンシリコンのため塗装不良の原因となるシリコンを含まず、成形品への影響を抑えながら長期間安定した潤滑性能を発揮します。

 

🔵 特殊合成油+PTFE配合グリスはこちら
▶食品容器用グリース MK-FOD|NSF-H1認証取得のフッ素系潤滑剤

 

 

■ ⑥ウレアグリス

ウレアグリスは、耐熱性・長寿命性に優れた高性能グリースです。
特に金型のスライドコアでは、

・高温
・高荷重
・繰り返し摺動

という過酷な条件が重なるため、一般グリスでは潤滑切れや焼き付きが発生しやすくなります。

そこで重要になるのが、
**「高温でも潤滑性能を維持しやすいこと」**です。

 

🔵高温環境下で使用できるグリスはこちら
▶M-HIT|高温設備対応グリース|230℃・高耐熱・高耐荷重タイプ

 

■ ⑦ 高温焼付き防止グリス

ダイカスト金型や高温ボルトなどで使用されるタイプ。

特徴

✔ 高温耐性
✔ 金属焼付き防止
✔ ガジリ防止

特に高温金型では、
通常グリスでは耐えられない環境に対応するため使用されます。

 

🔵 高温焼付き対策はこちら
▶ゴールデングリス|焼き付き・ガジリ防止用グリース

 

■ 金型グリスの選定ポイント

✔ 使用温度

最重要ポイント。高温環境では、

・蒸発
・乾燥
・酸化劣化

が発生しやすくなります。

 


✔ にじみにくさ(低ブリード)

樹脂成形では非常に重要。油分分離すると、

・成形品汚染
・外観不良
・白化


成形品汚染の原因になります。

 

👉にじみ対策にはこちら
▶ フッ素グリスとは?特徴・メリットを解説

 

✔ 摩擦特性

精密部品では、

・低摩擦
・スムーズな摺動

が重要になります。摩擦抵抗が大きいと、

・摩耗
・動作不良
・寿命低下

につながる場合があります。

 


✔ 耐荷重性

高荷重部では、油膜保持性能が重要です。荷重に負けると、

・摩耗
・焼き付き
・かじり

の原因になります。

 


 ノンシリコン性

塗装工程や二次加工がある製品では重要なポイントです。シリコン成分が付着すると、

・塗装はじき(クレーター)
・コーティング不良
・接着不良

の原因になる場合があります。

そのため、自動車部品・塗装部品・電子部品などでは、

ノンシリコンタイプのグリスが選ばれるケースがあります。

 

🔵特殊合成油のノンシリコングリスはこちら
▶食品容器用グリース MK-FOD|NSF-H1認証取得のフッ素系潤滑剤

 

■ まとめ

金型グリスは、
「何でも同じ」ではありません。

用途によって必要性能は大きく変わります。

特に重要なのは、

✔ 使用温度
✔ にじみにくさ
✔ 摩擦特性
✔ 耐荷重性

です。

金型トラブルを減らすためには、
用途に合ったグリス選定が重要になります。


 

 

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