🟡 グリースの「ちょう度」とは?

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MMG 200シリーズ DME互換金型継手|高耐熱・高耐久のクイックカップリング【M&M】

— 金型メンテナンスに欠かせない基礎知識 —

グリースを選ぶ際によく登場する指標が 「ちょう度(NLGIグレード)」 です。
これはグリースの“硬さ”を示す数値で、使用する箇所の負荷・温度・すき間に合わせた選定に欠かせません。  

グリースのちょうどとは?

■ ちょう度(NLGI)= グリースの硬さを示す指標

ちょう度は、アメリカ潤滑協会(NLGI)が定める国際基準で、
000 ~ 6 の 9段階に分類されます。

  • 数字が小さい → 柔らかいグリース(液状に近い)

  • 数字が大きい → 硬いグリース(ペースト状に近い)

 

■ よく使われる一般的なちょう度

金型・機械・メンテナンス分野では、主に以下のちょう度が利用されます。

  • NLGI No.0: 流動性が高く、狭いすき間・低温環境に

  • NLGI No.1: 柔らかめで、軽負荷・高速摺動部に

  • NLGI No.2: 汎用的で、最も一般的な“標準の硬さ”

  • NLGI No.3: 硬めで、高温や振動の大きい箇所に

エムアンドエム製品では、
M-MLPT(フッ素グリース)は NLGI No.2
ゴールデングリスは専用設計の高密着タイプ(No.1相当)
として設計されています。

 

 

■ なぜちょう度選びが重要なのか?

グリースの硬さは以下の性能に直結します。

  • 滲み出し(油ダレ)のしやすさ

  • スライド部の摺動抵抗

  • 高温時の保持性

  • 密着性・飛散しにくさ

例えば、
「同じNLGI No.2でも基油粘度によって滲みにくさが大きく変わる」
というお問い合わせを頂くことがあります。

ちょう度と基油粘度の両方を見て選ぶことが大切です。

 

 

■ 金型でのちょう度選びの例

  • エジェクターピン・精密摺動部:
     → 柔らかめ(No.1〜2)+高粘度基油が最適

  • 高温のスライドコア:
     → No.2〜3相当で、高耐熱・高密着のタイプ

  • 油ダレを嫌う透明成形:
     → No.2+低蒸発・高粘度系が効果的

■ まとめ:ちょう度は「適材適所」が重要

ちょう度はただの“硬さ”ではなく、
使用環境・負荷・温度・材料汚れに影響する重要パラメータです。

エムアンドエムでは、用途に応じたグリース選定のご相談を承っています。
**「どれを選べばよいかわからない…」**という場合も、お気軽にお問い合わせください。

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