シリコン系導電性グリスとカーボン系導電性グリスの違いとは?
![]()
接点保護・導通維持で選び方が変わります
シリコン系とカーボン系は、同じ基準で分けた分類ではありません。シリコン系は主に基油、カーボン系は導電材料を示します。両方の特徴を持つ製品もあるため、名称だけで性能を比較せず、製品の配合・仕様と使用目的を確認しましょう。
シリコン系導電性グリスとは?
シリコンオイルを基油とし、導電性材料を配合したグリスです。導電性材料や配合によって電気特性は変わります。一般のシリコングリスがすべて導電性を持つわけではありません。
耐熱性・材料適合性・使用できる接点は、個々の製品仕様で確認してください。
👉シリコンを避けたい環境で使用できるグリスをお探しの方はこちら
▶ノンシリコングリスとは?シリコンフリー潤滑剤が必要な用途と選び方
カーボン系導電性グリスとは?
カーボン(炭素)を導電成分として配合したグリスです。
選定時の確認点
カーボンの配合だけで、微弱電流回路やすべての端子への適合は判断できません。製品の電気特性、端子構造、電流条件、塗布の可否を確認します。導電性があるため、絶縁が必要な箇所への回り込みに注意してください。
🔵 カーボン系導電性グリスはこちら
呼び名から分かること・確認が必要なこと
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| シリコン系 | 基油に着目した呼び方。導電性・電気特性は配合と製品仕様で確認 |
| カーボン系 | 導電材料に着目した呼び方。基油がシリコンか非シリコンかは別途確認 |
| 共通の確認点 | 接点構造、温度・電流、樹脂・ゴムとの適合、塗布可否と塗布量 |
M-ELCはどんな用途に向いている?
M-ELCは、カーボンを配合したノンシリコンタイプの導電性グリスです。通電安定や接触抵抗の低減を目的に検討する製品で、接点保護用グリスとは目的を分けて選びます。
採用前には製品仕様と機器側の指定を照合してください。微弱電流回路や隣接端子がある箇所への適合は、実際の条件に基づく確認が必要です。
接点周辺が高温になる場合は?
接点や端子周辺でも、
・高温環境
・薬品雰囲気
・長期間メンテナンスできない設備 では、導電性だけでなく潤滑性能や耐熱性能も重要になります。 周辺の可動部にはフッ素系グリスが検討される場合もありますが、導電性グリスの代わりとして電気接点に使えるとは限りません。
👉 高温・耐薬品環境向け潤滑剤はこちら
▶ フッ素グリスの特徴と用途を解説
金型設備では専用グリスの選定が重要
金型設備では接点保護よりも、
・スライドコアの焼き付き
・エジェクタピンの摩耗
・グリス切れによる動作不良
などが大きな課題になります。
そのため金型には専用の金型グリスを選定することが重要です。
👉 金型グリスの用途別グリス選び方はこちら
▶ 金型グリス用途別ガイド
まとめ
導電性グリスは、基油・導電材料・電気特性を分けて確認します。シリコン系とカーボン系という名称だけで優劣を決めず、接点保護か導通改善かという目的に合わせて選定してください。
電気接点と機械の摺動部では必要な性能が異なります。高温・薬品・金型用途も、使用部位と製品仕様を照合して選定してください。
👉 金型グリス一覧はこちら
▶ 金型グリス製品一覧
導電性グリスは「基油」と「導電材料」を分けて選ぶ
「シリコン系」は基油、「カーボン系」は導電材料に着目した呼び方です。二者択一ではなく、シリコン油にカーボンを配合した製品もあります。防水性や微弱電流への適性を、この呼び名だけで判断しないことが重要です。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 基油の種類 | シリコン使用の可否、樹脂・ゴムや後工程との適合 |
| 導電材料・電気特性 | カーボン等の配合、体積抵抗率、用途別の仕様 |
| 使用箇所 | 接点保護か導通改善か、隣接端子との距離と回り込み |
| 評価条件 | 温度・電流・振動・塗布量を実機条件で確認 |
シリコングリスなら電気が流れますか?
シリコンという名称だけでは導電性を判断できません。導電材料の有無と製品の電気特性を確認してください。放熱用グリスも、電気を流す目的の製品とは区別します。
導電性グリスの使い分けを相談する
用途に応じて、製品仕様を確認してください。
接続部の写真、機器・端子の型番、電圧・電流、温度、目的(接点保護/導通改善)をお知らせください。端子間隔が狭い箇所は、塗布の可否から確認します。
製品選定や用途に応じたご提案は、経験豊富なスタッフにお任せください。サンプルのご請求・技術相談・お見積り依頼などもお気軽にどうぞ。
型番が分からない場合や選定のご相談など、LINEからお気軽にお問い合わせいただけます。写真を送っていただければ、適合確認やトラブルのご相談にも対応可能です。



